2試合連続の完全試合を継続しながら、8回で降板させたことに対して、ネット上では賛否両論でした。
今回は、史上初の2試合連続完全試合を逃した佐々木朗希選手についてまとめていきます。
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史上初、2試合連続完全試合を逃す
前回の4月10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗希選手が、17日の日本ハム戦に登板しました。前回同様に8回まで14奪三振の2試合連続完全試合を達成する可能性がありながらも、8回で降板することになりました。
その後の試合は、9回に守護神の益田選手が振り逃げを許してしまい、2投手での「完全試合」を逃してしまいました。試合は延長10回に、この日の日本ハムの初安打となる万波選手のソロホームランで0-1で敗れました。
「初安打がホームランで決勝点になる」というのもドラマチックですね。新庄監督も昨日の17安打の試合よりも、こちらの試合の方がお気に入りのようでした。
しかし途中降板でありながらも、この試合でも佐々木朗希選手は新たな記録を更新しました。日本人最長タイとなる25イニング連続奪三振と4戦連続2桁奪三振、52打者連続アウトはメジャー最長記録も超えました。
完全試合以外でも、前人未到の記録を残していくのはさすがですね。
8回で降板した理由は!?
では、なぜ8回で降板させたのでしょうか。
完全試合を達成しながらも、8回降板の理由をロッテの井口監督は次のように述べています。
「いろいろなことを加味しながら、今日は100球弱だと思っていた。 中略) ...7回が終わった時点で朗希がちょっとへばりつつあったので、何とか8回までと思っていました」
「例えロッテがリードしていても8回で代わっていました」
「朗希が1年間、ローテーションでしっかり回ることが大事なので」
この降板理由については、佐々木朗希選手も納得しているようで、球数が多くなってしまったことと疲れている部分があったことを認めました。
バッテリーを務める、ルーキー捕手の松川虎生選手も、まっすぐがシュートして内に入ってくるような投球と、日本ハム打線が2巡目以降にフォークを手を出さなくなってきたことに違和感を感じていたようです。
今回は、佐々木朗希選手に対するロッテの育成計画があり、身体が出来上がっていないことを把握しながら、「球界の宝を守る」という育成方針を貫いたようです。
当事者の方たちが口をそろえて、降板やむなしという判断なので仕方がないかもしれませんね。外側からはうかがいしれないことだったかもしれません。
また、直前の4月13日には、MLBで同じような状況があったことも影響したのではないかと思っています。
ドジャースのサイヤング賞3度受賞のエース投手カーショー選手が、7回まで完全試合を達成しながら球数と怪我のリスクを考慮して80球で降板したことがアメリカでも話題になっていました。たまたま今回の佐々木朗希選手の件も同じような状況になったのです。
このように、投手の怪我のリスクを考慮して無理をさせない、というのが最近の野球界の流れのようにも感じます。
降板させたのは正しかったのか!? 降板の是非について
しかし、詳細な事情が分からないファンの中では、8回降板に対して賛否が飛び交いました。
「佐々木選手の将来が大切」「井口監督の英断」という賛成意見もあるなかで、「あと1回で完全試合なのに、ありえない」「考えられない」といった意見も目立ちました。
しかし、「完全試合」に関しては、前回の記事で紹介しましたように達成するのに幾つか条件があり、いくら完全に抑えていても「チームが勝利しない限り」完全試合にはならないことも関係していたかもしれません。
有識者の考えをまとめていくと、おおむね降板を評価する意見が大勢を占めていました。
藤川球児さん
球数以上の疲労感が見て取れた。終盤に入ると背筋を伸ばしたり、体を脱力させたりするしぐさもあった。
自分が判断する立場でも間違いなく代えていた。疲れがたまった状態での投球はフォームを崩す原因にもつながる。
MLBも佐々木朗希選手に大注目!
佐々木朗希選手の活躍はアメリカにも衝撃を与えました。
MLBの公式サイトで佐々木朗希選手の投球を速報したり、「USA TODAY」電子版では「Who is Roki Sasaki?(佐々木朗希って誰?)」として紹介しました。また、米スポーツ・イラストレイテッド誌では「アメリカでも2試合連続完全試合した投手はいない」と報じました
また監督が元MLBの井口監督だったこともあり、アメリカでもおおむね「判断は理解できる」という評価でした。そして、どこのメディアも、佐々木朗希選手が将来的にMLBで活躍することを期待しています。
まとめ
今回は、史上初の2試合連続完全試合を逃した佐々木朗希選手についてまとめました。
佐々木朗希選手の投球を見ていたら、完全試合のチャンスはまだまだありそうですね。
これからも佐々木朗希選手の活躍を追っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
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